*iPhone Airは物理SIMではなくeSIMを前提に設計されたモデルです。この違いによって海外旅行の準備の仕方が変わりますが、正しく設定すれば、むしろ旅行時の通信をシンプルにできます。1枚のeSIMで自国の電話番号を維持しながら、もう1枚のeSIMで割安なモバイルデータを海外で使う、という運用が可能になるからです。*
ほとんどのiPhone Airユーザーにとって最適な旅行時の構成は、自国のeSIMを電話番号用にそのまま有効にしておき、モバイルデータ専用に別のtravel eSIMを追加することです。AppleはiPhone AirをeSIM専用モデルとしており、2枚のeSIMを同時にアクティブにでき、8件以上のeSIMプロファイルを保存できるとしています。出発前に、端末がキャリアロック解除済みであることを確認し、安定したインターネット環境でtravel eSIMをインストールし、回線には分かりやすい名前を付け、現地に到着したらtravel eSIMをモバイルデータ通信用の回線に設定してください。自国キャリアが明示的に必要としている・含まれている場合を除き、自国回線側のデータローミングはオフにしておき、travel eSIM側のローミング設定はプロバイダーの案内に従ってください。
iPhone Airが海外旅行者にもたらす変化
これまで旅行者にとっての定番の対処法は、現地に着いたら空港のキオスクへ行き、プラスチック製のSIMカードを購入して差し替え、自国のSIMを大切に保管しておく、というものでした。iPhone AirにはSIMトレイ自体が存在しないため、この選択肢はなくなります。通信サービスはすべてeSIMによってデジタルに提供されます。
これは一見不便に思えるかもしれませんが、この端末にできることを見れば印象が変わります。AppleはiPhone Airについて、2枚のeSIMを同時にアクティブにできるDual eSIMに対応し、8件以上のeSIMを保存できるとしています。頻繁に旅行する人にとっては、小さなプラスチックカードを何枚も管理するより、はるかに便利になり得ます。自国用プロファイル、仕事用プロファイル、複数の旅行用プロファイルを端末にまとめて保存し、そのうちどの2枚をアクティブにするかを選べます。
実務上の結論はシンプルです。通信の確保は「空港での買い物」から「渡航前のデジタルタスク」に変わるということです。空港のキオスクが開いているか、スタッフが自分の言語を話せるか、現地の観光客向けSIMが自分の端末に対応しているか、といったことを気にする代わりに、出発前にデータを手配し、予約情報と一緒にアクティベーション情報を保管しておけます。
とはいえ、あらゆるeSIMがあらゆるiPhone Airであらゆる状況下で使えるわけではありません。端末が技術的にeSIMに対応していても、キャリアロックがかかっている場合があります。トラベルプランが特定の国をカバーしていても、別のプランとはカバレッジの異なるパートナー網を使用している場合もあります。また、中国本土にはeSIMに関する特別なルールがあり、これは別途章を設けて解説する価値があります。したがって本ガイドの目的は「eSIMは簡単です」で終わらせることではなく、旅行中によくある通信トラブルを避けるための具体的な判断材料を提供することです。
iPhone AirはeSIM専用ですか?
はい。Appleの現行の技術仕様によると、iPhone Airは物理SIMカードに対応していません。Dual eSIMを採用し、2枚のeSIMを同時にアクティブにでき、8件以上のプロファイルを保存できます。
これは「あらゆるiPhoneがどこの市場でもeSIM専用である」という話とは異なります。Appleは製品や地域によって異なるSIM構成を採用しており、地域ごとの仕様は今後変わる可能性もあります。だからこそ、機種別のガイドでは「新しいiPhoneはすべてSIMトレイがない」といった一般論を繰り返すのではなく、Appleの最新の公式仕様を基準にすべきです。iPhone Airに関して言えば、答えは明確です。携帯回線の準備はeSIMを前提に計画してください。
iPhone AirにおけるDual eSIMの仕組み
Dual eSIMとは、2枚のeSIM回線を同時にオンにできるという機能です。旅行時に最も役立つ組み合わせは、たいてい「トラベルプランを2枚」ではありません。1枚を身元証明用の回線、もう1枚をデータ通信用の回線として使う構成です。
| 用途 | 推奨する回線 | 理由 |
|---|---|---|
| 海外でのモバイルデータ通信 | Travel eSIM | 通常のアプリ通信を、割高な自国キャリアのデータローミングから切り離せる。 |
| 既存の電話番号 | 自国のeSIM | 友人・銀行・各種サービスがすでに認識している番号を維持できる。 |
| 従来型のSMS・OTP(ワンタイムパスワード) | 自国のeSIM | 既存の番号宛に送られる認証メッセージは、その回線でしか受信できない。 |
| WhatsApp / Signal / Teams | Travel eSIMのデータ通信 | インターネット系アプリはデータを供給する回線であればどちらでも使える。 |
| 音声通話 | コストと必要性次第 | ローミング料金を理解した上でのみ自国キャリアを使い、それ以外は必要に応じてインターネット通話を利用する。 |
Appleの旅行者向けガイダンスでは、自国番号用に1枚のeSIMを維持しつつ、訪問先用にもう1枚のeSIMを使うという構成が明確に紹介されています。これこそ、eSIM専用ハードウェアが制約ではなくメリットになり得る核心的な理由です。
ここで注意すべきは料金の扱いです。自国のeSIMをオンのままにしておいても、自国キャリアのローミングが無料になるわけではありません。その回線で通話やメッセージの送受信、データ通信が発生する場合は、自国キャリアの国際利用規約がそのまま適用されます。Dual eSIMは通信経路をコントロールする手段であって、どちらのキャリアの料金ルールも上書きするものではない、と考えてください。
出発前にやるべきこと:10分でできるiPhone Air eSIMチェックリスト
1. iPhone Airがキャリアロック解除済みか確認する
端末がキャリアにロックされていると、ハードウェア自体はeSIMに対応していても、サードパーティ製のeSIMプロファイルが制限される場合があります。Appleは旅行者に対し、「設定」→「一般」→「情報」を開き、「SIMロック」の項目を確認するよう案内しています。ロックが解除されていれば、Appleのガイダンス上「SIM制限なし」と表示されるはずです。
自国キャリア以外のtravel eSIMを購入する前に、必ずこれを確認してください。ロック解除の問題は、travel eSIMプロバイダーがネットワーク側から解決できるものではありません。
2. 目的地が本当に対象に含まれているか確認する
商品名だけで購入を決めないでください。「ヨーロッパ」「アジア」「グローバル」といったプランでも、同じような名称のプランと対象国のリストが異なる場合があります。旅程上のすべての国境越えについて、対象国リストを確認してください。特に地域の境界エリア、島嶼部、小国、複数大陸をまたぐ旅程では注意が必要です。
TripoSIMでは、まずdestinationsページから確認するか、複数の国を訪れる場合はTrip Plannerを利用してください。
3. 有効期間を旅程全体に合わせる
10日間の旅行に対して安価な7日間プランを選ぶのは、追加購入が必要になれば結局お得ではありません。到着日、出発日、そしてモバイルデータを使う可能性のある乗り継ぎも含めて計算してください。
4. 実際のデータ使用量を見積もる
地図アプリやメッセージアプリの消費データ量は比較的少なく、動画視聴、クラウド写真バックアップ、テザリング、ビデオ会議はそれよりはるかに多くのデータを消費します。使用量に自信がない場合は、感覚で最小プランを選ぶのではなく、計算ツールを活用してください。TripoSIMでは実際の使い方に合わせてプランを選べるデータ計算ツールを提供しています。
5. 可能であれば出発前にインストールしておく
自宅やオフィスの安定したインターネット環境、購入時のメールへのアクセス、サポートに問い合わせる時間的余裕がある状態でインストールする方が簡単です。アクティベーションのタイミングはプロバイダーによって異なるため、プロファイルのインストールとプランの有効期間の開始は別のものと捉えてください。購入時に表示されるプラン別の案内に従ってください。
iPhone Airにtravel eSIMをインストールする方法
Appleは複数のeSIMアクティベーション方法に対応しています。どの方法が表示されるかは、プロバイダーとそのプロバイダーが提供するアクティベーション情報によって異なります。
方法1:QRコード
- iPhone Airを安定したインターネットに接続する。
- 「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」を開く。
- QRコードのオプションが表示されたら選択する。
- プロバイダーから提供されたQRコードをスキャンする。
- 検出されたプランの内容を確認し、続行する。
- 「Japan Travel」や「Europe Data」など、わかりやすい名前を回線に付ける。
QRコードが同じiPhone上のメールやブラウザに表示されている場合、Appleによると、iOS 17.4以降ではデフォルトのメールアプリやブラウザに表示された対応キャリアのQRコードを長押しし、「eSIMを追加」を選択できるとしています。これにより、「必ず別の画面にQRコードを表示する必要がある」という従来の前提は不要になりました。
方法2:キャリアのアクティベーションリンク
一部のプロバイダーは、カメラでのスキャンではなくアクティベーションリンクを提供する場合があります。Appleは最新のiOSでキャリアリンクに対応しています。iPhoneでリンクを開き、「新しいeSIMをアクティブ化」というプロンプトを承認し、画面の指示に従ってください。
方法3:eSIM情報の手動入力
プロバイダーが手動入力用の情報を提供している場合、Appleは「eSIMを追加」フローの中に「詳細情報を手動入力」という選択肢を用意しています。この情報には通常、SM-DP+アドレスとアクティベーションコードが含まれます。QR画像がスキャンできない場合や、あえて同一端末上でセットアップを完結させたい場合に特に便利です。
方法4:プロバイダーのアプリ
アプリも一つの提供方法ですが、eSIMという技術そのものに必須というわけではありません。プロバイダーがWeb、QR、リンク、手動入力のいずれかに対応していれば、専用の消費者向けアプリに頼らずにモバイル通信プロファイルをインストールできます。
現地に着いたら設定すべきiPhone Airの最適な設定
着陸直後は、ローミングに関するミスが最も起きやすいタイミングです。端末は現地の複数のネットワークを認識し始め、2枚の回線が両方アクティブな状態になっている可能性があり、バックグラウンドのアプリはすぐに同期を始めようとします。iOSがあなたのコスト優先度を勝手に推測してくれると期待せず、意図的に設定してください。
モバイルデータ通信をtravel eSIMに設定する
「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」を開き、travel eSIMを選択します。これにより、通常のインターネット通信をどの回線で行うかをiOSに指示できます。
「モバイルデータ通信の切替を許可」の扱いに注意する
このデータ切替機能がオンになっていると、状況によってはiPhoneがもう一方の回線をデータ通信に使う場合があります。自宅ではこれが便利なこともありますが、コストを気にする旅行者は、自国回線が意図せずデータ通信の経路になってしまわないよう、オフにしておくことを好むことが多いです。オフにすべきかどうかは、契約しているキャリアと望むフォールバック挙動次第です。
回線ごとのローミング設定を、記憶ではなく確認しながら行う
よく混乱を招くのが「ローミングをオフにする」という一言です。パートナー網のローミング契約を通じて接続するtravel eSIMの場合、プロバイダーから「travel回線のデータローミングはオンにしてください」と案内されることがあります。同時に、自国回線のデータ通信料金を避けるために自国回線のデータローミングはオフにしておきたい場合もあります。
この2つの設定は、それぞれ別の契約に適用されるものなので、矛盾しているわけではありません。
両方の回線に分かりやすい名前を付ける
プロバイダー名だけでなく、用途がわかる名前を使いましょう。「HOME - データ通信禁止」や「ITALY DATA」といった名前は、Appleのデフォルト表示ほど洗練されてはいませんが、長時間のフライトで疲れている状態でも、高額なミスを防ぐ助けになります。
travel eSIMを使いながら、普段の電話番号を維持できますか?
はい、通常は可能です。電話番号はtravel用のデータ回線ではなく、自国キャリアの契約に紐づいています。2枚のeSIMを同時にアクティブにできるため、travel回線がインターネット接続を提供する一方で、自国回線をそのまま使い続けられます。
これは次のような場面で役立ちます。
つながる準備はできましたか?
200以上の目的地に対応した旅行用eSIMを入手 — QRコードをメールで即時お届け、ローミング料金なし、お会計時に割引が自動適用されます。
- 銀行の本人確認やワンタイムパスワードのSMS受信
- アカウント復旧メッセージの受信
- 既知の自分の番号あての仕事関連の電話
- 旅行中であることを知らない家族からの連絡
- SMSをフォールバック手段として使っているサービス
ただし、「使える」ことと「無料」であることは別問題です。テキストメッセージの受信に料金がかかるか、通話への応答がローミングとして課金されるか、海外でWi-Fi通話が使えるか、特定の操作でトラベルパスが自動的に有効化されるかどうかは、いずれも自国キャリアが決めています。思い込みで判断せず、自国キャリアの最新の規約を確認してください。
自国回線を維持している理由がOTP受信だけであれば、その回線での他の操作は最小限にとどめ、データ通信はtravel eSIM側に流すのが最も安全な方法です。
WhatsApp、iMessage、FaceTimeはどうなりますか?
travel eSIMをインストールしても、WhatsAppのアカウントに登録された番号が自動的に変わることはありません。アカウントは通常の番号に登録されたままで、WhatsApp自体はtravel eSIM経由のインターネット接続を利用できます。回線を追加しただけの理由で番号変更を尋ねるダイアログが表示されても、実際にアカウントを移行するつもりがない限り、WhatsAppの番号は変更しないでください。
iMessageとFaceTime
AppleのTravel eSIMに関するガイダンスでは、旅行中もFaceTimeやiMessageなどインターネットベースのアプリを引き続き利用できるとされています。実際には、回線を切り替えた後に予期しない識別情報のプロンプトが表示された場合は、「設定」→「アプリ」→「メッセージ」→「送受信」やFaceTimeの設定を確認してください。Apple Accountのメールアドレスも、キャリアのSMS経路とは独立した連絡手段として機能する場合があります。
インターネット通話アプリ
Teams、Zoom、Signal、Telegram、WhatsApp通話などのサービスはデータ通信を利用します。つまり、eSIM自体に従来型の音声番号が含まれていなくても、データ専用のtravel eSIMでこれらの通話は問題なく利用できます。
iPhone Airの旅行者は国別・地域別・グローバルのどのeSIMを買うべき?
プランの種類を決めるのは端末ではなく旅程です。旅行を無理なくカバーできる、最小限のカバレッジ範囲を選びましょう。
| プランの種類 | 向いている旅行 | 注意点 |
|---|---|---|
| 国別プラン | 行き先が1か国のみの旅行 | 途中で国境を越える寄り道には対応できない。 |
| 地域プラン | ヨーロッパ、アジア、中東などの域内を周遊する複数国の旅行 | 対象国のリストはプランごとに異なるため、地域内のすべての国が含まれると思い込まないこと。 |
| グローバルプラン | 複数地域をまたぐ旅行、頻繁な渡航、複雑な旅程 | 利便性が高い分、1GBあたりの単価は狭い範囲の国別プランより高くなることがある。 |
パリ→ローマ→マドリードのように移動する場合は、3つの国別プランを個別にインストールするより、3か国すべてを明確にカバーするヨーロッパの地域プランの方が扱いやすいことが多いです。行き先が日本だけであれば、日本専用プランの方が合っている場合があります。ドバイ→シンガポール→シドニー→ロサンゼルスと数週間かけて移動するような旅程であれば、グローバルプランの魅力が増します。
TripoSIMでは現在、200を超える目的地にわたって国別・地域別・グローバルの選択肢を提供しています。ブログ記事の価格表は更新されないため、最新のプラン内容や料金は必ずライブの目的地ページでご確認ください。
iPhone Airでの旅行に必要なモバイルデータ量の目安
「iPhone Air特有のデータ必要量」というものは存在しません。データ消費量を左右するのはアプリの種類や使い方です。したがって、使い方に基づいた見積もりが最も実用的です。
| 旅行スタイル | 主な使い方 | プラン選びの方向性 |
|---|---|---|
| ライト | メッセージ、地図、たまにメール確認、配車アプリ | 小容量プランで足りることが多い。事前にオフライン地図をダウンロードしておく。 |
| ミドル | SNS、ウェブ閲覧、日常的な地図利用、写真共有 | 余裕を持たせた中容量プランを選ぶ。 |
| ヘビー | 動画視聴、頻繁なアップロード、ビデオ通話 | 大容量プラン、または内容をよく確認した上での無制限プラン。 |
| 仕事・テザリング利用 | ノートPCへのテザリング、会議、クラウドファイル利用 | 大幅に多めのデータ量を見込み、テザリングに関するプランの規約も確認する。 |
データ消費を抑える手軽な方法は3つあります。オフライン地図を事前にダウンロードしておくこと、モバイルデータ通信中の写真・動画の自動バックアップを一時停止すること、そして出発前に容量の大きいアプリをアップデートしておくことです。ノートPCをテザリングする場合は、デスクトップ向けWebサイトの閲覧、OSアップデート、クラウド同期がスマートフォン単体の利用よりもはるかに速くデータを消費することを覚えておいてください。
中国本土でのiPhone Air eSIM利用における重要な例外
中国本土は特に注意が必要です。Appleの現行のeSIMルールは、機種と購入地域によって細かく異なるためです。Appleによると、中国本土向けのiPhone Air(モデルA3518)とiPhone 17e(モデルA3635)は、中国本土のキャリアが提供するeSIMに対応しています。また、China Mobile、China Telecom、China Unicomはこれら対象機種向けにeSIMをサポートしていますが、アクティベーションには実店舗での本人確認が必要とされています。
中国本土で購入したiPhone Airについて、Appleは、端末が物理的に中国本土に所在している間は、中国本土以外のキャリアが提供するeSIMをインストールできないとしています。一方、中国本土以外を旅行している場合、対象となる中国本土版iPhone Airは現地キャリアのeSIMをアクティブ化できますが、その際には位置情報サービスを有効にしておく必要があります。また、Appleはこれら中国本土モデルについて、eSIMを2件までしか保存できないという仕様も説明しており、これは他のiPhone Airで一般的に案内されている「8件以上」という保存件数とは異なります。
なぜ重要か:「iPhone AirはeSIMに対応している」という情報だけでは、中国を含む旅程には不十分です。正確な機種、端末の購入地域、プロファイルをインストールする際に自分が物理的にいる場所、そしてプロバイダーが提供する中国向けの最新の案内を、必ず確認してください。
複数国を旅行し、複数のeSIMを保存している場合はどうすればいい?
ほとんどのiPhone Airは8件以上のeSIMプロファイルを保存できるため、複数のプロファイルをインストールしたまま保持し、そのうちどの2枚をアクティブにするか選ぶことができます。これは頻繁に旅行する人にとって便利ですが、その一方でラベル付けの問題も生まれます。「Secondary」「Travel」「Business」といった名前のプロファイルが画面いっぱいに並んでいると、混乱のもとになります。
シンプルな命名ルールを使いましょう。
- HOME - [キャリア名]
- TRAVEL - JAPAN - 2026年8月
- TRAVEL - EUROPE - 2026年9月
- WORK - [キャリア名]
不要になった旧いtravel回線は、すぐに削除するのではなく無効化しておくことをおすすめします。特にアクティベーション用の認証情報が使い切り型の場合、削除するとプロバイダー側での再発行が必要になり、取り返しがつかなくなることがあります。
旅行後、古いtravel eSIMは削除すべき?
もう確実に必要ないと確信できる場合に限り削除してください。プランによってはチャージや再利用が可能なものもあれば、1回の旅行限りのプロファイルもあります。プロバイダーが明示的に「このeSIMは再利用可能」としている場合は、インストールしたままにしておくことで次回のセットアップの手間を省けます。期限切れで再利用できない場合は、削除しておくことで「モバイル通信」の設定画面をすっきり保てます。
重要なのは、トラブルシューティングの反射的な対処として削除しないことです。回線をオフにすることとeSIMを削除することはまったく別の操作です。プロファイルの認証情報が使い切り型の場合、削除すると元のQRコードがすでに無効になっている可能性があるため、余計な手間が発生することがあります。
iPhone Airのtravel eSIMトラブルシューティング:正しい順番で対処する
eSIMが機能しないとき、闇雲に設定を変更すると、1つの問題が3つに増えることがあります。段階を追って切り分けましょう。
問題1:プロファイルのインストール前に「eSIMを追加」が失敗する
- iPhone Airがインターネットに接続されているか確認する。
- 別のプロバイダーを利用している場合、「SIMロック」に制限がないと表示されているか確認する。
- アクティベーションコードやQRコードがすでに使用済みでないか確認する。
- プロバイダーが提供する別の方法(リンクまたは手動入力)を試す。
- 保留中のアップデートがあり、プロバイダーが対応している場合はiOSをアップデートする。
- 何かがすでにインストールされている場合、それを削除する前にeSIMプロバイダーに問い合わせる。
問題2:eSIMはインストール済みだが、渡航前に「サービスなし」と表示される
これは正常な場合があります。多くのtravel eSIMは、自国内では利用可能なパートナー網を持っていません。プランが日本向けに設計されていて、まだヨルダンにいる状態であれば、回線自体は正しくインストールされていても、その時点では登録できないのが正常です。何度も再インストールを繰り返すのではなく、その製品のアクティベーション案内に従ってください。
問題3:到着したのにデータ通信ができない
- travel eSIMの回線がオンになっているか確認する。
- 「モバイルデータ通信」でtravel eSIMが選択されているか確認する。
- travel回線のデータローミングに関する指示を確認する。
- 機内モードを約10秒間オンにしてからオフにする。
- それでも登録が固まったままの場合は端末を再起動する。
- プロバイダーが特定のAPN設定を必要としていないか確認する。
- 手動でのネットワーク選択は、プロバイダーの案内で推奨されている場合のみ行う。
問題4:データ通信はできるが、自国番号宛のSMSが届かなくなった
「モバイル通信」の設定を開き、自国回線が引き続き有効になっているか確認してください。データ通信用にtravel eSIMを選択しても、自国のeSIMを無効化する必要はありません。次に自国キャリアのローミング状況とネットワークへの登録状態を確認してください。SMSの受信可否は自国キャリア側で管理されているものであり、データ専用のtravel eSIMには関係がないことも忘れないでください。
問題5:予期しない自国キャリアからの請求が発生した
自国回線でデータ通信、テキストメッセージの送信、通話の発着信が発生していないか、または1日単位のローミング機能が作動していないかを確認してください。「モバイルデータ通信の切替」設定も見直しましょう。travel eSIMがローミングリスクを軽減できるのは、iPhone側のルーティング設定と、両方のキャリアの課金の仕組みを正しく理解している場合に限られます。
iPhone Airの旅行時設定:1か国、ヨーロッパ、出張の具体例
例A:日本に7日間滞在する場合
自国のeSIMは番号用にそのまま有効にしておき、出発前に日本用のtravel eSIMをインストールし、着陸後はデータ通信用に日本の回線を選択します。自国キャリアから特に指示がない限り、自国回線側のデータローミングはオフのままにしておいてください。フライト前に東京・大阪のオフライン地図エリアをダウンロードし、最終日のナビ用にデータを少し残しておきましょう。
例B:フランス、イタリア、スペインを12日間かけて周遊する場合
3か国すべてを明示的にカバーしているヨーロッパの地域eSIMを利用しましょう。これにより、国境を越えるたびにデータプロファイルを切り替える必要がなくなります。自国回線は身元証明用の回線として維持してください。購入前には、地域プランの料金・有効期間と、3つの国別プランを個別に買った場合を比較しましょう。利便性には価値がありますが、必ずしも安いとは限りません。
例C:通話とノートPCのテザリングを伴う出張の場合
自分の仕事の使い方に合った、十分なデータ量とテザリングポリシーを持つプランを選びましょう。キャリアの通話やSMSが必要な場合のみ自国番号を有効にしておき、それに伴うローミング料金を把握しておいてください。適切な場面では、travel回線のデータ通信を使ってTeams、Zoomなど承認済みのインターネット通話サービスを利用しましょう。大容量のクラウドバックアップやOSアップデートは、モバイルデータ通信ではオフにしておいてください。
プロバイダー名ではなく、まず旅程から考えましょう。すべての訪問先を確認し、有効期間を選び、必要なデータ量を見積もり、iPhone Airのロックが解除されていることを確認してください。そのうえで、出発前に現在のTripoSIMの国別・地域別・グローバルプランを比較検討しましょう。
TripoSIMの現在の目的地とプランを見る →
出典・ファクトチェック情報
端末やOSの仕様は時間の経過とともに変わります。この記事は2026年8月22日時点で以下の情報源と照合済みです。料金やプランの提供状況は、必ず最新の商品ページでご確認ください。
- Apple - iPhone Air 技術仕様
- Apple サポート - iPhoneで海外旅行中にeSIMを使用する
- Apple サポート - iPhoneでeSIMを設定する
- Apple サポート - 中国本土でのiPhoneでのeSIMの使用について
- TripoSIM - よくある質問
- TripoSIM - 最新の目的地・プラン一覧
Frequently asked questions
iPhone Airに物理SIMスロットはありますか? ありません。Appleの公式技術仕様によると、iPhone Airは物理SIMカードに対応していません。モバイル通信サービスはすべてeSIMを通じて提供されます。
iPhone Airは同時に何枚のeSIMを使えますか? 標準的なiPhone Airモデルでは、Appleは同時に2枚のeSIMをアクティブにできるとしています。ただし地域固有のルールが適用される場合があり、中国本土向けiPhone Air(モデルA3518)については、Appleが異なる「2件保存」という仕様を案内しています。
iPhone Airは何枚のeSIMを保存できますか? Appleの主要なiPhone Air仕様では、8件以上のeSIMを保存でき、そのうち2枚を同時にアクティブにできるとされています。中国本土向けモデルはルールが異なるため、該当する端末をお持ちの方はAppleの中国向けサポート情報を確認してください。
travel eSIMを使いながら、普段の電話番号を維持できますか? はい、自国での契約が有効なままで、訪問先でも自国キャリアがサービスを提供している場合は可能です。既存の番号には自国のeSIMを、データ通信にはtravel eSIMを使ってください。自国回線での利用には、引き続きキャリアのローミング料金が適用される場合があります。
海外にいる間、iPhone Airで銀行のOTPコードを受信できますか? 可能な場合が多いです。OTPは登録済みの電話番号に紐づく回線(通常は自国のeSIM)宛に送信されます。その回線を有効にしたまま、ローミング中でもSMSが受信できるか自国キャリアに確認してください。travel eSIMがデータ通信を提供しているというだけで、その番号を引き継ぐことはありません。
WhatsAppでは、WhatsAppに登録している番号とは別のeSIMを使えますか? はい、使えます。アカウントは通常の番号に登録されたまま、WhatsAppはtravel eSIM側のモバイルデータを利用できます。実際に移行するつもりがない限り、WhatsAppのアカウント番号は変更しないでください。
データローミングはオンとオフ、どちらにすべきですか? 回線ごとに設定してください。自国回線については、自国キャリアのデータ通信料金を避けるため、データローミングをオフにしておくのが一般的です。travel eSIMについては、パートナー網を経由して接続する仕組み上、プロバイダーからデータローミングをオンにするよう求められることがあります。必ずそのプランの具体的な案内に従ってください。
eSIMは渡航前にインストールしておくべきですか? 基本的にはおすすめします。自宅などの安定したインターネット環境やサポートへの問い合わせのしやすさから、インストールが簡単になるためです。ただし、選んだプランの有効期間がいつから始まるかは事前に確認してください。インストールとアクティベーションは必ずしも同じタイミングとは限りません。
同じiPhoneに表示されているQRコードから、そのままeSIMをインストールできますか? iOS 17.4以降であれば、Appleによると、対応するデフォルトのメールアプリやブラウザで受信したキャリアのQRコードを長押しすることで、そのままeSIMとして追加できるとされています。プロバイダーによっては、アクティベーションリンクや手動でのeSIM情報入力にも対応しています。
中国本土でiPhone Airのtravel eSIMは使えますか? 特別なルールがあります。Appleによると、中国本土向けiPhone Air(モデルA3518)は、実店舗でのアクティベーションを条件に、中国本土キャリアのeSIMに対応しています。中国本土以外のeSIMをインストールできるかどうかは、端末の購入地域と、現在自分がいる場所によって異なります。渡航前に、Appleが提供する中国向けの最新サポートページを必ず確認してください。
travel eSIMを使うと、iPhone Airに新しい電話番号が付与されますか? 現地キャリアのeSIMの中には番号が付与されるものもありますが、世界各地で使える多くのtravel eSIMはデータ専用です。TripoSIMの標準的なtravel eSIMサービスもデータ専用のため、既存の番号はそのまま自国回線に残ります。
*執筆:TripoSIMチーム - BroadNet Technologiesが提供するtravel eSIM。20年以上にわたり世界中の旅行者をつないできました。*
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